ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
アタシたちは、うんともすんともなく、熱い吐息を交差させながらすべてを露にし、肌を合わせた。
どうやら、愛という名の理性が勝っていたみたい。




熱い………。


溶けそうだよ………水嶋サン……。



いつの間にか、彼の身体が、アタシとノブとの誤解を溶かしていた。


そして。

このまま、灰になってもいいと思った。


初めてのクリスマスイブ。
燻っていた二つ火は、街の片隅でひとつの小さな炎になった。

アタシたち、まるで、光のページェントに取り残された落ちこぼれみたい。




小さな炎は、いつまでも消えないと信じていた。


この時は…………。




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