ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
オフィスのある木町通へは、市営地下鉄に乗り、北へ3つ目。
「北四番丁駅」で下車だ。
…にしても寒っ!
カッコつけて、マフラーだけってのがまずった。
若いつもりってのもあるが、それは気持ちだけ。
35にもなりゃあ~世間一般では《オヤジ》扱いだしな。
既に姪や甥からはいー感じにオッサン呼ばわりされてるもんな。
ガックリ。
あ~あ。
それにしても、朝、ケータイで天気はチェックしたけど、気温までは見てなかった。
昨日までは3日間、最高気温15℃という、ふざけた暖かさに、俺はすっかり麻痺されていた。
一歩ずつ踏み出す毎、上へ上へと身体が冷えてくのがわかる。
半端ない寒さ。
何これ?
(う~早く駅に行けば寒さ凌げる~)
代ゼミの前を足早に通り過ぎ、駅へと急いだ。