ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
「…………私は許さんぞ………。水嶋の家は、そう安っぽくない………」

「まだおっしゃるのですか?」


「……………人前で接吻しといて、かだんすな(※仙台弁で「ふざけるな」)。どんな娘かと思ったら、歳も離れすぎとるし、髪の毛の色もまともじゃない。美容師なんて流行の先端行ってるってヘンな錯覚おこしてるわ、チャラついてるわ………真一、お前………趣味悪いな」


「親父!」

「………こちらから席を設けておいて申し訳ないが。失礼する」

言いたいコトだけ言って、おとーさんは誰の顔も見ず、足早に部屋を去って行った。

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