ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
――――――凪が、突然。

うねりを上げて大時化(おおしけ)になった一部始終を見せられた気分だった。

穏やかな中に、突然の嵐。

とでも言っていいくらい。


自分が悪く言われたトカ、全然解らないくらい。

サーッ

と、来て。


ガーッ

と、言われて。

爪痕残して

去っていった、嵐のように。

点在してたコトバを、手探りしながらも線で繋ぐ。


そこで解ったコトは。

アタシは

シンのおとーさんには、“認められてない”というコト。

なんだ………そうだよね。

そうだと思ったんだ。
アタシには、敷居高いもん。
このウチ。

掃除トカ、ホコリやらチリとか一つ立てずになんて無理だし。

それに、美容師なんて、チャラついてるもんね。

オシャレしなきゃならないから、細々したお金トカもかかるし。

髪もこんな金髪みたいなのだし。

見た目って、大事だよね。
見た目って。


見た目って、そんなに大事?

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