ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
「あっ………」

ミーナは、皆の視線が自分に集まってるのを気にしてるのか。

ツンッと、澄ました顔して。

ゆっくり、ゆっくりとこっちに来る………。

「ミャ………」
アタシの膝の上に、右の前足をちょこんと乗せた。

ちっちゃ!

ティッシュボックスに丁度、収まりそうなくらいの大きさ。

何才かな?
オス?メス?
それにしてもめんこいっ!カワイイ♪

「あら、ミーナ、衣理さん気にいったの?」

「ミャーン………」

また甘えた声で鳴いた。
そして、そのまま身体ごと膝の上に乗り、丸くなった。

「いい子ね………ミーナ」

アタシは、子供をあやすように、やさしくやさしく、ミーナの艶やかな毛を何度も撫でた。

何と言う、撫で心地のよさ。
素直に癒される。
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