ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
「エリ、ちょっと待って」
シンが、パンツ後ろのポケットから、ケータイを出す。
パカッと開き、何やら操作しはじめた。
「衣理さん」
おばーさまが、腰を上げて、アタシの背後に寄ってきた。
ポンっと、軽く両肩を叩かれ。
「あたくしは、衣理さんの事、好きですよ。個性的で、笑顔がとってもチャーミング。…ましてやミーナは、本当に人見知りが激しい上に、気性が荒いコ。まるで真一みたい」
耳元に小さな声で。
囁くおばーさまの吐息が、くすぐったい。
「…ミーナは、いや、ミーナを一番可愛がる真宗さんも、あなたをこの家に迎えたいと思っているのかもしれませんよ。いつでもいらっしゃいね」
そう囁き、“では、私は失礼します。衣理さん、ごゆっくりね”と、おばーさまは席を退った。
「あ、あった!………このボタンか?」
シンが独り言をブツブツ。
おかーさんは、アタシたちの様子を見て、優しく微笑む。
おばーさまに、励まし?の声をかけられ。
アタシは、また複雑、な、キモチ。
シンが、パンツ後ろのポケットから、ケータイを出す。
パカッと開き、何やら操作しはじめた。
「衣理さん」
おばーさまが、腰を上げて、アタシの背後に寄ってきた。
ポンっと、軽く両肩を叩かれ。
「あたくしは、衣理さんの事、好きですよ。個性的で、笑顔がとってもチャーミング。…ましてやミーナは、本当に人見知りが激しい上に、気性が荒いコ。まるで真一みたい」
耳元に小さな声で。
囁くおばーさまの吐息が、くすぐったい。
「…ミーナは、いや、ミーナを一番可愛がる真宗さんも、あなたをこの家に迎えたいと思っているのかもしれませんよ。いつでもいらっしゃいね」
そう囁き、“では、私は失礼します。衣理さん、ごゆっくりね”と、おばーさまは席を退った。
「あ、あった!………このボタンか?」
シンが独り言をブツブツ。
おかーさんは、アタシたちの様子を見て、優しく微笑む。
おばーさまに、励まし?の声をかけられ。
アタシは、また複雑、な、キモチ。