ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
「エリ、こっち見て!」
パシャ!
「あっ……」
「………あ~、やっぱ不意打ちはダメか」
何かと思ったら、振り向きざまにシンが、ケータイでアタシを撮ってた。
「な~ん、撮るなら先に言ってよ~。ココロの準備もあるんだから」
「あ、ゴメンゴメン。じゃあ、ミーナ抱いてるところ撮るから」
そう言われて、ミーナの頭を“いいこ、いいこ”と撫でながら自分の顔に寄せるように抱っこした。
スマイル、スマイル。
「撮るよ。ハイ、チーズ」
パシャ!
「………おっ、すっげいいじゃん」
撮れたてほやほや。
ディスプレイいっぱいに、ミーナのお澄まし顔と、アタシの………。
人知れず、思いを抱いた、“笑顔”。
「お母さんにも見せて」
笑ってさえいれば。
それも、笑顔なのかな。
「あら、いいじゃない~」
居心地は悪くない。
シンの家族はいい方たちばかりなのに。
見えない壁が、どこか、アタシを。
邪魔してる。
パシャ!
「あっ……」
「………あ~、やっぱ不意打ちはダメか」
何かと思ったら、振り向きざまにシンが、ケータイでアタシを撮ってた。
「な~ん、撮るなら先に言ってよ~。ココロの準備もあるんだから」
「あ、ゴメンゴメン。じゃあ、ミーナ抱いてるところ撮るから」
そう言われて、ミーナの頭を“いいこ、いいこ”と撫でながら自分の顔に寄せるように抱っこした。
スマイル、スマイル。
「撮るよ。ハイ、チーズ」
パシャ!
「………おっ、すっげいいじゃん」
撮れたてほやほや。
ディスプレイいっぱいに、ミーナのお澄まし顔と、アタシの………。
人知れず、思いを抱いた、“笑顔”。
「お母さんにも見せて」
笑ってさえいれば。
それも、笑顔なのかな。
「あら、いいじゃない~」
居心地は悪くない。
シンの家族はいい方たちばかりなのに。
見えない壁が、どこか、アタシを。
邪魔してる。