ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
「大変なコト、これから沢山あるだろうけど、アタシは、シンが好き………紛れも無い真実………ずっと、一緒にいたいから………スキよ」
恥ずかしがって、俺の耳元に頬を寄せ、そって囁き、また俺の胸に顔を埋めた。
―――――胸の奥が、ギュッ締め付けられる。
これは、愛しさが込み上げてきた……と言っていいのだろうか?
こんな思い、エリと出逢ってから
不器用な俺に、人を好きでいられる資格があっていいのか?
エリを離したくない
エリをもう離さない
愛しい女(ひと)の髪を撫でながら
“二度と離さない”
心にそう、誓ったんだ―――――――