ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
「―――――な?言ったろ?“凄くいいコだ”って」
そう言って俺は、くるっと親父に背を向けた。
「―――――まだよう知らんっちゃ!……あ、雨降ってるから気ぃつけて行け」
「ああ」
「今度………父さんいる時に彼女連れて来なさい………」
「―――――ああ。もう、あんな事言わないでくれよ。頼むから」
そう言って、紺色のRalph Laurenの傘を持ち、引き戸を開け、足早に車へ。
俺は急いで、エリの待つコンビニへ向かった。
思わず、俺は、「よしっ!!」
小さくガッツポーズをした。