ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
バシバシッ!
!!!!!
何?
「……………ってぇ………何だよ急に!」
夢の幕切れは、エリの両方からの平手打ち。一気に、現実に連れ戻された。
「……………ったく、何だよじゃないでしょーよー!」
モナリザの微笑ならぬエリの微笑は、ホントに僅か。
あっという間に鬼のように(言い過ぎか?いや、それくらいコワい)早変わり。
「―――突然電車から降りろって言ったり、セブンで待ってろって言われて、待っていたら耳元で囁かれて、揚げ句の果てに膝カックンって………何なの?」
「……………いや………ちょっと驚かそうかと………」
そう言われながらも、駐禁の道路に何時までも停めて置けないと思い、俺は緩やかにアクセルを踏み、移動―――――。