ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
―――――エリが、俺らの不穏な沈黙を、いとも簡単に破った。
「―――――よく知ってるな………」
「………シンのおかーさんから、聞いた」
「……………そっか………」
「……………さっき、シンに驚かされる直前まで聴いてた………」
「……………知ってる」
「……………」
「……………エリ………ゴメン……」
「……………」
俺は、一先ず車を停めようと、場所を探す………。
えいっ、ココでいいっちゃ。
降り続く雪の向こうに見えた灯かりを頼りに、車を移動させ、車を停めた。