ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】


―――――エリが、俺らの不穏な沈黙を、いとも簡単に破った。


「―――――よく知ってるな………」


「………シンのおかーさんから、聞いた」


「……………そっか………」


「……………さっき、シンに驚かされる直前まで聴いてた………」

「……………知ってる」


「……………」


「……………エリ………ゴメン……」


「……………」


俺は、一先ず車を停めようと、場所を探す………。

えいっ、ココでいいっちゃ。

降り続く雪の向こうに見えた灯かりを頼りに、車を移動させ、車を停めた。

< 296 / 755 >

この作品をシェア

pagetop