ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
「……………相変わらず、シンは“ヘン”だね………」
「……………そんなに俺“ヘン”か?」
やっと違う言葉出てきたと思ったら、“ヘン”扱いかよ。
「………自覚なし?」
「………そーいう訳じゃないけど………何を以(も)ってして“ヘン”なのか…わかんねぇな…と………」
「――――――充分、出逢ったトキから、“ヘン”だったよ………」
初めて逢ったその日に、告白されて
人目憚らず、抱きしめて、キスして
上から目線、イタズラ好きで、S入ってて
思ったコトを、すぐ口に出す
しかも、物事言うときはいつも直球で、オブラートに包まない
気まぐれ、マイペース
自己チュー………
エリが淡々と、俺への“ヘン”さの羅列を挙げてく。
スゲー、俺。
…………自分ではあんまり気にしないけど、人に言われて、“こんなにあったんだ”と少々、自覚。
「―――――まだあるケド?」
「……………ハイハイ、もうわかったよ………」
まだあるの?
これ以上、もーいい………。