ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
「―――――ま、根拠はないけどね………………ん~♪海鞘美味し~♪」
上品に箸で海鞘を一握り取って、頬張る彼女。
“必要な時に、神様がちゃんと二人を引き合わせくれるから―――――”
もし、茉莉子の言うことが正しければ。
神は………俺に茉莉子が必要だと思って引き合わせた?
“俺”が、変わるキッカケを与えるために、茉莉子を引き合わせただけなのか?
何故、俺と茉莉子を引き合わせたのか、解らない。
そこに―――――
そこに、“愛”があってはいけないのだろうか………。