ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
「―――――愛してる、茉莉子」
凍てつく二つの白い吐息を………重ねた。
何も、聞こえない。
降り注ぐ、星屑も見えない。
感じるのは、彼女の抱き締めている温もりと震える唇。
このひとときが、夢でなければいい。
三つの約束なんて、どうだっていい。
こんな気持ち、初めてなんだよ。
もう、気持ちが溢れて溢れて止まらない。
このまま、このキスで窒息死してもいい。
茉莉子となら……………。