ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
また、俺の中の時間が止まった。
「……………ウソ……だ、ろ?」
だって俺
茉莉子に触れる事すら許されなかったんだぞ?
今更、何言ってんの?
“好きになってはいけない”って言うから、俺は茉莉子を好きにならないようにならないようにって、無理矢理“ただの知り合い”ぐらいに気持ちスイッチ切り換えていたのに。
それが………。
俺を好きだって?
俺を初めて見た時って、一体いつ、何処で………?
「ノブ…………好きよ………」
今度は、茉莉子から唇を塞いできた―――――
セカンドキス。
茉莉子の唇が、吐息が。
甘くて……でも少し涙の味がして………。
この想い、もう止まらない―――――。