ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
ドクドクドクドクドク…………
心臓の音が急にボリュームMAXになって、鼓動も波打つようにスピードを増していく。
「エリの心臓の音、ハッキリ聞こえるよ………」
呟いたその唇は、アタシの左の耳たぶに口づけし、甘噛みし…そして、アタシのと共にベッドに身を沈めながら、外耳に舌を挿れ、味わうかのようにゆっくりと舐め回す。
―――――熱い
手の温もりといい、唇の感触といい………随分リアルな夢………。
あ、今度は唇にキス。
熱を帯びた舌が口を割って挿ってくる………。
もはや天国というより………極楽?
いや、もう、何だかわかんない。
アタシは、身体がふわふわしてて、力が入らなくて。
もう、されるがままの状態―――――。
夢なんだし、天国なんだし。いっか。
「―――――エリのキス、ビールの味がする………かなり飲んだな………。お陰で俺まで酔いそう………」
「酔ったらいいじゃない………」
「―――――じゃあ、遠慮無く」