ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
―――――どのくらいキス、してたんだろう。
唇が触れ合う温度と、優しい舌使いで、翻弄されてた。
彼アタシの唇を軽く吸い取るようにキスした後、シンからゆっくりと離し、口を開く。
「……………今度は、もう。邪魔入んねぇだろうから」
「えっ……………?」
「今更“えっ…”じゃねぇだっちゃ?………好きな女目の前にして、我慢してる男の身にもなってみろよ………。お預け食らった犬じゃああるまいし」
「……………ってコトは………?」
あ………。目が三日月みたいに細くなる。
アタシの大好きな、シンの笑顔。
するといきなり、
「キャッ!!」
ふわっ………軽々とシンにお姫様抱っこされ、そのままベッドへダイブ!!!
随分と手荒な………。
息継ぐ暇もなく、アタシは耳たぶを軽く甘噛みされ、そこから首筋、胸元へとシンの熱い唇に次々と這わされていく。
「つまりは、こーいうこと。エリだって、シたかったんだろ?」
かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっと、顔から、身体から、全身が一気に熱くなる。