ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
―――――すると
僅かな沈黙の後
肩が微かに揺れるのが見え
それが次第に“くっくっくっ………”と
小さな笑い声が漏れて
しまいには
高笑いへと三段活用されてった
“水嶋……ホント…バカだよね………バカだよ………どうしようもないバカ………”
“………お前さ…そんなに俺の事、バカバカ言うなよ………”
“だってさ………水嶋…素直じゃないんだもん………子供とおんなじ………………”
しかしホント
俺はどこまで素直じゃないんだろう
“なぁ………俺の事、『好き』って言って…………後悔したか?”
そういうと
結可子のヤツ
またクスクス笑って
思わずムキになってムッとなる
“……………ちょっとね………それに、牙のないオスはキライだから………”
俺の胸に頬を埋め
両腕を背中に回して抱き締められる