ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
翌日―――――
診断士養成課程開講式。
俺を含む、新第二期生80名と、関係者が講堂に集まる。
未来の診断士を目指して、全国から集まった強者。
「どえらい久し振りやなー!!」
「おおーっ!!ひっさしぶりだぎゃあ!!」
実は意外と。
知らない者同士ではなかったりする。
俺と同じ、試験を何度となく落ちてやっと一次にパスした富山県在住の銀行員や、中小企業大学校仙台校の経営指導員による基礎コースで一緒だった秋田の商工会職員などなど。
受講生の大半は、銀行や証券会社、国金(※現在の日本政策金融公庫)勤務の【金融機関】か、商工会議所や商工会、経営コンサルタント勤務などの【支援団体】に属するもの。
あ…、あそこにも。
何人か顔見知りがちらほら。
あ~よかった………。
知らない奴らばっかりじゃなくて………。
俺が安心するのには、ワケがあった。