ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
光のページェントの終点の晩翠通に近づく。
アタシたちがスタートしてきた地点から較べると、何故か人は疎らになっていた。
あっちは地下鉄乗り場が近いのと、デパートの四越やアーケード街があるから、人の流れもどうしてもそっちに行きやすい…か。
終わりが近くなると、妙にサミシイ。
と、急に立ち止まる水嶋サン。
「……………エリ」
あれっ?
急に呼び捨て。
よしっ!
今しかない!
「あの、水嶋サン!今日アタシ―――」
「この前言ったコト、本気だから」
アタシの言葉を、いとも簡単に遮った。