ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
#03 彼のコト
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それからアタシと水嶋サンは付き合うコトになった――――――――――
“変人”と思ってたそのヒトに、心を預けた。
そして“恋人”に変わった。
あれから
光のページェントと、通行人の視線を浴びながら長い、長いキスした後、来た並木道を戻り、水嶋サンが行きつけのイタ飯屋で食事。
その後、仙台駅の仙石線ホームまで見送ってくれた。
仙台駅から電車で20分。
アタシの家は仙台市の隣、多賀城市。
仙台港に近い。
近いような遠いような。
電車で20分が勿体ないくらい。
近くにいたいって思ってた。