ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
#04 First Christmas
「衣理ちゃん、お疲れ様~!今日はもうあがっていいわよ」
「あ、はーい」
淳子サンが、今日のカルテと伝票を見ながら声をかける。
今日は15時からはアタシと淳子サンの二人だけの勤務だった。
お店の掛時計を見ると、まだ18時15分前。
「今日はお客様も少ないし、少し早めに店閉めようかなって。さすがにクリスマスイブだしねぇ~」
そういいながら、ほうきで髪の毛を掃くアタシに浮足立ちに寄ってくる。