学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
「ちょ、これ……!」
あたしは手錠を指差してワナワナと震える。
一方、深町京悟の反応は、いつもと変わらないのんびりとしたものだった。
「ん? 何、これ?」
とか不思議そうにしながらも、少しも動揺していない。
いやいや、ちょっとは驚こうよ。
ここは驚くとこだよ、普通。
ありえないぐらいマイペースな男。それが深町京悟。
マッキーからことのいきさつを説明されても、顔色ひとつ変えないでいる。
ふーん、とうなずきながらも、
「でも、オレ桃ちゃんみたく、そこまで成績悪くなかったけどなぁ。たしか……200番ぐらい?」
どこか他人事のようにそう言う。