学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
考えてよ、と言いかけたあたしの言葉はそこで止まってしまった。
――コツン
ふいに右肩に、深町京悟の頭がもたれかかってきたから。
「ちょっ……」
「桃ちゃん、頑張って考えてねー。後はよろしくー……」
「はっ? ちょっと!」
軽くゆすってみるものの、返事は返ってこない。
聞こえるのはスースーという寝息のみ。
は? もう寝ちゃったの?
どんだけ自由人なんだよ! 深町京悟!