学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)




声がした方を見ると、

生活指導の石切(イシキリ)先生が足早にこちらに向かってくるところだった。



やばっ。


勝手に屋上に上がったことが、バレちゃった……。




「すみません。
えとっ……」


なんとか言い逃れできないかと考えつつ、さっと立ち上がる。


だけど、深町京悟はまだ寝ぼけたまんまだ。


ふあああああと大きなあくびをしながら

立ち上がろうとせず、のんびりと言う。



「だって、せんせー。ここ、開いてたよー?」



「ほんとか?」



なぜかあたしがジロリと睨まれ、慌ててブンブンと首を縦に振った。



「ともかく!
屋上は立ち入り禁止だ!
すぐに降りなさい」


「はーい」


先生に促されてあたし達は動き出した。


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