学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
先生はチラリとあたし達をつなぐ手錠に目をやった。
「なるほどね。
道に迷ったかぁ……。
うーん……。
その答えは、キミ達がどこに行きたいかによるなぁ」
「どこに行きたいか?」
どういうこと?
どこに行きたいか……だなんて、そもそもそんなこと考えたこともなかった。
あたし達はただ、あのサイトに入力するキーワードを探しているだけなんだから。
なんだか話がかみ合わない。
「ううん、先生、違うの。
どこかに行きたい……とかじゃなくて。
あたし達、キーワードを探してるの。
先生、これ見て?」
あたしは携帯を開いて、先生の目の前に差し出す。