学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
「ん?」
すべての本を片づけたあたしは振り返る。
深町京悟はまるでひとつひとつの言葉を確認するように話す。
「あのさぁ。
ヒント①は、桂木花の腕に貼られたタトゥーシールだったじゃん?」
「うん」
「花はオレの元カノなわけで……。
これってさ、オレらに何かしら縁のあるヤツがヒントを持ってるって気がしてるんだよね」
「え……?」
「桃ちゃんと北瀬川……って、何かあるの?」
見つめ合ったまま、一瞬の間があって
それからあたしはゆっくりと口を開いた。
「なんでそう思うの?」