学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
「あー……ごめん」
深町京悟の手が、あたしをなぐさめるように、頭をなでた。
だけど彼も遠慮しているのか、その手をすぐに放す。
「まさかこんなに怖がるとは思ってなくて……。
ほんと、ごめんね。
あのさ、これおわび」
そう言って、もう一度あたしの左手を取ると、その上にさっきのペコちゃんキャンディーを乗せた。
「ヒック……こ、こんなんで許さないんだからね」
「あー。わかったわかった。
じゃ、特別にオレが食わせてやる」
「そういう問題じゃないってば」と文句を言うあたしを無視して
深町京悟は、ペリペリとビニールをはがし、「はい」と、あたしの目の前に差し出す。
もー!
どこまでマイペースなんだよ!深町京悟!
「口、開けて?」