学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
ムカツク。
そう思っているのに、なぜか従ってしまう。
深町京悟が持ったままのキャンディに
あたしは舌を近づけて、ペロリとなめた。
「甘い……。
いちご味だ」
子どもの頃に食べたなつかしい味と香りが口の中に広がる。
そのせいか、あたしの心は落ち着いていく。
「良かった。機嫌直った?」
コクンと頷いた。
「おわびついでに……ってわけでもないけどさ。
桃ちゃんがヒミツを教えてくれたから、オレも暴露話でもひとつ……」
そう言って、深町京悟は手にしていたペコちゃんキャンディをあたしに手渡す。
「暴露話?」