学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)


「普通さ、サイトで何かを入力させる時って、【パスワード】を入力しろって表示されてない?
だけどあのサイトには【キー】を入力しろ……って表示されてた。
あえて【キー】なんだよ」



「キー……?
つまり鍵ってこと?」



「ああ。オレらは、ヒント③を見た時、森を見れば手錠の鍵が見つかるんだと思い込んでた。
けど、そうじゃなくて。
ひょっとしたら、ヒント③の鍵っていうのは、そもそも、ここに入力するキー(鍵)を指してんじゃないのかな……」



「えっ、えっ? 待って?
どういうこと?
余計混乱してきた……あたしが、バカだから?」



だからぁ……と、深町京悟は子どもに説明するみたいに、ゆっくりと話す。



「ようするに、森を見れば、このサイトに入力するキーワードがわかるってことだよ」



「そっか……。でも、森なんてどこにも……」

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