学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)


待ちなさいってば!


「ふっ、深町のバカ!」



思わず、そんな言葉が口から出てしまい、慌てて口元を押さえる。




「知ってるよ」



深町京悟は口の端をあげて、いつものからかうような顔で振り返る。



「桃ちゃんがオレを嫌ってるのはちゃんとわかってる」




「え……ちがっ、そうじゃなくて」



「もう、近寄らないよ。
オレ言ったでしょ?
嫌われてるんだな……ってわかれば、近づかなければいいだけだって」




たしかにそんなこと言ってた……。


言ってたけど。

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