学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
『屋上に行って、頭の中をものを塗りつぶす』
そんな風に言っていた深町京悟の言葉を思い出す。
彼は今日もまた何かを自分の記憶から無理やり消そうとするのかな。
そうやって、昨日あたしと過ごした時間も……なかったことにしちゃうのかな。
はぁ……とため息ひとつ。
やだな……。
手錠がはずれてからというもの、ずっと彼のことばっか考えてる。
肩からずり落ちかけていた通学バッグをかけなおし、校舎の中に入ろうとした時
背後から声をかけられた。
「おっはよう」