学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
「ある人の……力になりたい、なんとかしてあげたい……って思ったんだけど。
あたしにできることなんて何もなかった。
……って、ごめん。
何のこと言ってるかわかんないよね、こんな説明じゃ……」
昨日聞いた深町京悟の事情を全て話すわけにもいかなくて
あたしは俯いて黙り込んだ。
「んー……詳しい事情はわからないけど。
ある人っていうのは深町のこと?」
「え……うん」と、うなずいた。
「好きになった?」
「えぇっ?」
慌てて顔を上げる。
「な、なんで、そう思うの?」