学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)


「ある人の……力になりたい、なんとかしてあげたい……って思ったんだけど。
あたしにできることなんて何もなかった。
……って、ごめん。
何のこと言ってるかわかんないよね、こんな説明じゃ……」




昨日聞いた深町京悟の事情を全て話すわけにもいかなくて

あたしは俯いて黙り込んだ。



「んー……詳しい事情はわからないけど。
ある人っていうのは深町のこと?」




「え……うん」と、うなずいた。




「好きになった?」



「えぇっ?」



慌てて顔を上げる。



「な、なんで、そう思うの?」


< 339 / 405 >

この作品をシェア

pagetop