学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
「けどさ」……と瞬ちゃんはまた胸をトントンと人差し指でつつく。
「それを解決する鍵も、たいていはココにあるんだよ」
その言葉を聞いた瞬間……
あたしの頭の中には、昨日、あのサイトに書かれていたメッセージが浮かんだ。
「本当の鍵は胸の中……」
その言葉を口にして
自分の胸に問いかけてみる。
あたしは全部言えたのかな?
思っていたこと。
この胸で感じたこと……。
全部彼に伝えられた?
ううん……。
何も……伝えられてないよ。
このままでいいはずない!
言わなきゃ。
彼に伝えたい思いが、まだたくさんあるんだ。
やっと気づいた、そのことに。
「あたし……行かなきゃ」