学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
「なんでそんなことするのよ?」
と問いかけると
いつの間にか近づいていた深町京悟が近くにあった机に腰かけながら言う。
「コイツだよ。桃ちゃんの胸触ったの」
「えっ……」
途端に思い出す。
昨日、たこやきを買う時に起きた痴漢騒動を。
「もしかして……胸ポケットに鍵入れた?」
そう尋ねると、彼はコクンと力なくうなずいた。
そして顔を上げると、またすがるような目であたしに言う。
「僕は牧本先生に頼まれただけですよ!」
「へ~」
ピョンと机から降りた深町京悟が、彼の方に近づきながら言う。
「そのわりには、しっかり胸掴んでんじゃん」