学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
「最初は鍵入れるだけのつもりだったんですよ?
けど、その……柔らかいものが手にあたって……ですね。
あれ? 沢木田さんて、意外と胸大きい? みたいな……ね?」
「ほー。桃ちゃん、胸大きいのか。
で? どれくらいだった?」
「僕の予想では……Eカッ……うわっ」
そこまで言った瞬間、深町京悟は彼の胸ぐらをグッと掴む。
そしてドスのきいた低い声で言う。
「ガッツリ掴んでんじゃん。
お前、マジ、もう一回殴っちゃうよ?」
「うわっ、ひどいっすよ!
自分から聞いといて殴るなんて!
オレ、言わされただけじゃないですか!」
「アホか。誘導尋問っていうんだよ、こういうのは」
さらには拳を振りかざす。
「や、やめて!」
あたしは深町京悟にしがみついて、その手を止めさせた。