学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)


信じられない……。



ポカンと脱力するあたし。


なんかもう、力が抜けて立ち上がれない感じ。




しばらく呆然としていると、ふいに彼が持つ手錠が目に入った。



「あ……ねぇ。
それ、昨日、マッキーに返したんじゃなかったの?」




「ああ、これ?」



深町京悟は手錠を指にひっかけてプラプラと揺らす。




「返そうと思ったんだけど、マッキーがいらないっていうから、もらった。
まぁ、何かに使えそうだなぁ……とも思ったし」



「何かって……?」




「そうだな。
例えば……こんな風に?」



ニヤリと微笑んでから


――カチャン



あたしの手首に手錠をかける。



さらに自分の手首にも。


< 389 / 405 >

この作品をシェア

pagetop