学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
信じられない……。
ポカンと脱力するあたし。
なんかもう、力が抜けて立ち上がれない感じ。
しばらく呆然としていると、ふいに彼が持つ手錠が目に入った。
「あ……ねぇ。
それ、昨日、マッキーに返したんじゃなかったの?」
「ああ、これ?」
深町京悟は手錠を指にひっかけてプラプラと揺らす。
「返そうと思ったんだけど、マッキーがいらないっていうから、もらった。
まぁ、何かに使えそうだなぁ……とも思ったし」
「何かって……?」
「そうだな。
例えば……こんな風に?」
ニヤリと微笑んでから
――カチャン
あたしの手首に手錠をかける。
さらに自分の手首にも。