学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
早く忘れてしまいたくて、ぶんぶんと頭を振る。
「あはは。桃ちゃんてさー、ほんとリアクション王だよねー」
落ち込むあたしとは対象的な、どこまでも能天気な発言にカチンとくる。
「はぁ? 何言ってんの?
だいたい、誰のせいだと思ってんのよ!
バカー!」
「桃ちゃん、バカとか言ってる場合じゃないって」
「え?」
立ち止まると、くるりと振り返る深町京悟。
スッと顔を近づけてきたかと思ったら、コソコソと耳打ちしてくる。