学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
思わず言葉にならない叫び声をあげてしまった。
そして自分に言い聞かせるみたいにブツブツ呟く。
「無理無理無理無理……。
絶対無理だから! てかありえないし」
さらにやけっぱち。
声なんて裏がえっちゃってる。
「ハハッ……。
てかあたし、トイレとか行かないし。
ほら、アイドルはトイレいかない……的な感じで?
ないないない……」
ハハハと笑って、左手を顔の前で振りながらそう言うと、
「あ……この人、現実逃避始めちゃったよ。
つーか、あんたどこのお花畑の住人ですか?」
絶妙なタイミングで深町京悟のツッコミが入る。
「う、うるさいっ!
とにかく行かない!
ぜーったい行かない!
膀胱破裂しようが、死んでも行かない!」
「膀胱……って。はい、またすごい発言きたよ、コレ」
「もーうるさい!
いちいちツッコミ入れなくていいよ!」
パシンと深町京悟の肩を叩く。
なにが面白いのか、あたし達のやりとりを見ていた人たちがゲラゲラ笑ってた。