学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
そういや、そんなこと言ってた……ような気がする。
たしか、1学期最後のホームルームで。
その時のあたしは、もう頭ん中、これから始まる夏休みのことでいっぱいで。
マッキーの話なんか適当に受け流していた。
「ま、ともかく。その手錠は罰ゲームだから。それが外れるまでお前の自由はないと思え」
「外れるまで……って、これ、どうやって外すの?」
ちなみに、手錠がかかっているのは右手のみ。
あたしは空いた左手で、手錠をひっぱってみるものの、もちろん簡単には外れそうにない。
「それを外したければ、鍵を探すことだ」
「鍵?」