学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
思わず眉間に力が入る。
首をひねって考え込んでいると
「ま。学年一バカなお前には、3日かかっても解けねーかもな」
と、いかにもバカにしたような声が頭上で響く。
超ムカツクううう……。
だけど、言い返す言葉すら思いつかない。
なんせ最下位なもんで。
「くぅ……」
唇をギュッとかみしめて、下をむいたままでいると、
マッキーのため息が聞こえて、ポンと頭の上に手が乗っかってきた。
「安心しろ。お前ひとりで解け……なんて誰も言ってないだろ?」
へ? どういうこと? 他にもいるの?
……と、言いかけたあたしの背後に目線をやったマッキーは
「おー、来た来た!」と、誰かを手招きした。