ま・ん・ぱ
おともだち
「おにゃかすいたにゃ〜」
と、まみさんが朝まだくらいうちに目をさましました。
「今日はにゃにかいつもとちがうものが食べたいにゃあ」
食卓にはいつものカリカリごはん、おいしい缶詰はおうちのひとにあけてもらうまでおあずけです。
「にゃあにゃあ、早くおきてよぉ」
と、枕もとで甘えてみましたが、まだまだおきてくれません。
今度はフワフワのほっぺをおうちのひとの顔にこすりつけて甘えてみました。
「にゃあにゃあ、ゴロゴロ、にゃあゴロにゃあゴロ」
やっぱりおきてくれません。
「もういいもん!お散歩してくるから」
と、まだ薄暗いお外へ出かけて行きました。
いつもの道のまわりのおうちをキョロキョロ見ながらしばらくいくと、ボワッと明かりのついたおうちがありました。
「ワンワン、ワンワン」
「あ、イヌがいるのね」
と、そのおうちの前に立ち止まりました。
「イヌってにゃに食べてるのかにゃあ?」
そのとき、玄関の明かりがパッとつき、ドアがカシャッと開きました。
まみさんは植木の陰にサッとかくれました。
するとドアの隙間から足の短いかわいい茶色いイヌとやっぱり足の短い黒いイヌが出てきました。
「もお、まだ寝るんだからすぐ帰ってきなさいよ!」
と、そのおうちのひとが言いました。
「ワンワン!ちょっと走ってくるだけ!」
すると茶色いイヌが黒いイヌに言いました。
「いつもの電柱まで競争よ!」
「うん!じゃあ…よ〜い…」
「にゃ〜」
タタタタッ…タタッ…
「えっ?よ〜いワンでしょ」
「うん、ワンだよね」
「もっかいやりなおしよ!」
「よ〜い…」
「にゃ〜」
タタタタッタタッ…
「ねえ、なにしてるのよ、走れないじゃない」
「ありっ?へへへ…」
「もぉ!プルプルしっぽふらないの!」
「ボクじゃないもん」
「じゃ、だれよ」
と、2匹が言い合いをはじめたので
「えっと〜…ごめんにゃさい、あたしが言いました」
と、植木の陰からまみさんが出てきました。
「あビックリした!」
「えっ?ネコ?」
「ネコです…あはは…」
「もぉ〜、ワンじゃないと走れないじゃん」
「にゃ〜でも走ってみてよ」
と、まみさんが朝まだくらいうちに目をさましました。
「今日はにゃにかいつもとちがうものが食べたいにゃあ」
食卓にはいつものカリカリごはん、おいしい缶詰はおうちのひとにあけてもらうまでおあずけです。
「にゃあにゃあ、早くおきてよぉ」
と、枕もとで甘えてみましたが、まだまだおきてくれません。
今度はフワフワのほっぺをおうちのひとの顔にこすりつけて甘えてみました。
「にゃあにゃあ、ゴロゴロ、にゃあゴロにゃあゴロ」
やっぱりおきてくれません。
「もういいもん!お散歩してくるから」
と、まだ薄暗いお外へ出かけて行きました。
いつもの道のまわりのおうちをキョロキョロ見ながらしばらくいくと、ボワッと明かりのついたおうちがありました。
「ワンワン、ワンワン」
「あ、イヌがいるのね」
と、そのおうちの前に立ち止まりました。
「イヌってにゃに食べてるのかにゃあ?」
そのとき、玄関の明かりがパッとつき、ドアがカシャッと開きました。
まみさんは植木の陰にサッとかくれました。
するとドアの隙間から足の短いかわいい茶色いイヌとやっぱり足の短い黒いイヌが出てきました。
「もお、まだ寝るんだからすぐ帰ってきなさいよ!」
と、そのおうちのひとが言いました。
「ワンワン!ちょっと走ってくるだけ!」
すると茶色いイヌが黒いイヌに言いました。
「いつもの電柱まで競争よ!」
「うん!じゃあ…よ〜い…」
「にゃ〜」
タタタタッ…タタッ…
「えっ?よ〜いワンでしょ」
「うん、ワンだよね」
「もっかいやりなおしよ!」
「よ〜い…」
「にゃ〜」
タタタタッタタッ…
「ねえ、なにしてるのよ、走れないじゃない」
「ありっ?へへへ…」
「もぉ!プルプルしっぽふらないの!」
「ボクじゃないもん」
「じゃ、だれよ」
と、2匹が言い合いをはじめたので
「えっと〜…ごめんにゃさい、あたしが言いました」
と、植木の陰からまみさんが出てきました。
「あビックリした!」
「えっ?ネコ?」
「ネコです…あはは…」
「もぉ〜、ワンじゃないと走れないじゃん」
「にゃ〜でも走ってみてよ」