暴君とパシリちゃん
「さっ!変身しましょうかねぇ!」


「えっ!?」


「え?じゃないわよ!何もしないなら、来た意味ないじゃない!!」


腰に手を当て、仁王立ちする桜をボケーッと見上げた。


「じゃー、まずはコンタクト!」


黒い紙袋を白い丸テーブルに置き、ニヤリと笑う。









初めて入れるコンタクトに30分という時間をかけ、悪戦苦闘したすえ、やっと入れることが出来た。


パチパチと瞬きして、メガネを通して見る景色とは違う部屋の中を見回した。


「なんか、明るい気がする!」


私の言葉に、ニッコリと微笑んでくれる。



「痛くない?」


「うん!大丈夫!」



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