暴君とパシリちゃん




「はい…」



テーブルに置かれた鏡を、ドキドキしながら見つめた。



「これが…私…?」



少し大人になったように見える。


それに…


「…綺麗だよ…」


桜を見ると、嬉しそうに笑っている。


自分でも分かるほど顔が熱くなる。


私、顔赤いよね…



「ありがとう…桜…」



「これで、少し髪巻いてもいいかもね!明日、見に行ってみよう?」



「うん!」



桜の魔法で綺麗になれる!


もしかしたら…


もしかしたら…




パシリ以外で見てもらえるかもしれない…



ねぇ…



期待ぐらいしてもいいよね…





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