暴君とパシリちゃん
「…そんな…に、変?…」
やっぱり、いくらお化粧したって、メガネをコンタクトに変えても、髪を巻いてみても…
ジミ子に変わりはないんだ…
「「…羽璃…」」
「っ!!」
二人の声に顔を上げたとたん、ママが抱きついてきた。
「ママ!?」
「やっぱり羽璃は可愛いじゃない!」
「そりゃ俺達の子だからなぁ!」
「えっ…変じゃない?」
私の顔をジッと見て、二人は優しく笑った。
「可愛いわよ?とっても…」
「…彼氏なんかできたりして…はぁ…俺ちょっと嫌だなぁ…」
「パパったら!もちろん、イケメンの彼氏をゲットしなさいよ!」