暴君とパシリちゃん
「君は何を飲むの?」
自販機からお茶のペットボトルを取り出すと聞いてきた。
「え?…あっ…缶コーヒーです…」
「どれ?」
なんでそんなに聞くんだろう?
そう思いながらも、素直に答えた。
「ブラックです…」
「ブラック?君が?」
目が驚いていた。
「あっ…いやっ…と、友達のです!」
「あぁ…」
そう言って、小銭を入れると、ブラックコーヒーを押した。
「君は?」
「え?」
「何が好き?」
??????
羽璃が答えると、次の質問が返ってくる。
テンポの良さにつられて、ホイホイと答えてしまう。
「ミルクティーです…」
そう言うと、また小銭を入れてボタンを押した。
自販機からコーヒーとミルクティーを取り出して羽璃に渡す。
「はい」
「ありがとうございます…」
ジュースを片手で持つと、財布からお金を取り出す。
「何?」
「え?」