*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「本当に和人のこと、もう想ってないの?」
「好きだったけど。本気で大好きだと思ってたけど、違った。好きだったら妊娠が分かった時、きちんと和人と話し合ってたと思う」
藍ちゃんとの最後の授業は、二人とも泣いて全然勉強にならなかった。
たくさん泣いて、たくさん話して、普通にサヨナラした。
きっと次、会う時は偶然バッタリ会う時だ。その時は普通に笑って話せてるといいな。
「変なの……なんで悲しいんだろ?」
藍ちゃんのこと、嫌いじゃなかったから……涙が止まらなかった。また和人からの電話に出られなかった。
いい加減、おかしいと思ってるよね。明日には笑って電話に出るから。泣き虫でごめんね。