*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「ぷっ……」
うっ、嬉しくな――い!!
「むかつく! 和人のバカ!!」
「ね! もう一回言って?」
「ヤダヤダヤダ!!」
喜ばせておいて突き落とすんだから! ゲラゲラと笑ってる和人にメガネを突き返すと、寝室に走ってスノーにくっついた。
「和人はむかつくから、チョコはあげない。スノーにだけあげるね」
「猫にチョコあげちゃいけないんだよ」
「知ってるよ。だからスノーには缶詰め買ってきたの」
だけどスノーはなんだか眠そう。ゴロンとお腹を見せて、寝ちゃった。
ぷぅっと膨れて和人から顔を背けていると、私の顔をのぞきこんでくる。
「ごめん。本当にかわいいと思ったんだよ」
「……っ!」
ずるい。メガネ和人に言われたら許しちゃうじゃん。私はチョコの入った紙袋を和人に差し出す。
「はい。チョコ」
「ありがと。開けていい?」
「うん」