*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



「……うぇ。気持ち悪い」

「食べ過ぎだって! 持って帰ればいいじゃん。俺はサクラのチョコしか食べないから」


早く言ってよ。無理して食べたのに。コーヒーを飲んで、口直ししていると、和人は私の顔をジッと見てくる。


「眠いの? 目が充血してる」

「嘘!?」


慌ててバックから手鏡を取り出して、自分の顔を見る。うわ、超不細工。睡眠不足だからひどい顔。


「寝る?」

「やだ。和人と一緒にいる時に寝るなんて、もったいないもん」

「俺も一緒に、隣で寝るから」

「じゃあ、寝る♪」


ソファーの上に二人で横になって、和人に抱きつく。


温かい腕に包まれて幸せ……。和人って身長いくつなんだろ? 私の頭は和人の胸にあるのに、足は和人のほうが全然長くて……。


おっきいな……。


私がちっちゃいのかな。ていうか足が短い?


そんなことを考えていると、和人からリズムよく寝息が聞こえてくる。見上げると、和人は目を閉じて、スヤスヤと眠っていた。



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