*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



朝起きたら目が痛かったって、やっぱり仕事のせい?


疲れてるんだろうな。休みはいつも、私と会ってくれてるから。ゆっくりできる時間がないのかも。


メガネをかけたまま寝ている和人から、ソッとメガネを外す。次の瞬間、和人はうっすらと目を開ける。


「ごめん。起こしちゃったね。寝にくいと思ってメガネ外したんだけど」

「いいよ。サクラより先に寝てごめん」


全然いいのに。私はやっぱり和人と一緒にいると、ドキドキして眠れないし。


「寝ていいよ。私も寝るから」


寝かせてあげよう。私はギュッっと、抱き締めてもらえるだけで満足だもん。


「おやすみのキスして」


私が言うと、和人はチュッっと額にキスをくれる。ああ、幸せ。やっぱり眠れそうにない。


……と思っていたら、ゴロンと私は仰向けに寝かされて、和人は私の体の上。


「え? 和人?」

「やっぱり一緒にいるのに、寝るのはもったいないよね。2日遅れだけど、今日はバレンタインだし、もっと楽しいことしようか」


え、ええ!?
楽しいことって……!?


< 119 / 472 >

この作品をシェア

pagetop